誰も知らない名言集 【127】

NO BOOK,NO LIFE!

一冊の本を一つの旅のように伝えます。新しい出会いによって少しずつ前進します。


【野生のような鴨になれ イチロー君へ 長嶋茂雄


増量・誰も知らない名言集イラスト入り (幻冬舎文庫)


みどころ

  • 【言葉がなくとも豊かな生活。】 そんな暮らしがしたいのだと、いつか、惚れた女に言ってみたところ、女はこう言った。 「いや、喋ろうよ」 そして、先日。 沈黙を楽しんでいた僕に女はこう言った。 「なに?どうしたの?怒ってんの?」
  • 人は心掛けていても机上の論理に陥りがちである。自分の眼で、足で確かめることもなく、ただ憶測と知ったかぶりで声を荒げる。一番カッコ悪い、人間の姿である。 そして、一番カッコいいのは自分の体で確認した、自分だけが知ってる事にたどり着いた人なのだ。
  • 人間は常にエロ話をしたがっている。逆に言えば、エロ話こそが人間の会話の中でもっとも利害のないトークであり、心と心を結ぶ、暖のあるコミュニケーションなのである。 心の淋しい人間はエロ話を嫌う。そして、そんな人間は他人からエロ話をされることがない。他人に遠慮されているからなのだ。他人が心を開いてくれてないからである。 


目的地

  • 本当に味のある名言は、日常生活の中で無意識のうちに口をついて出たような言葉。 / 結局人間は法治国家で生活し、法を守りながら暮らしていても、最終的な判断はいつもコレだ。“俺が法律だ!!” その納得と自己完結で行動をとる。そして、常に他よりも強引なマイ法律を作った者が他者を圧倒する。 / 日本には宗教はないも同然です。つまり戒律を持たない、フリーダム・ワールド。 「ふしだらな行為」「淫らな行為」を止める術は自分自身の中にしかありません。その人のモラルに頼るしかないということです。やっぱ、弱いんですなぁ。コレでは。結局のところ。 個の力とは微弱です。人は神に怯えながら生きるくらいが丁度いいのでしょう。


標識

  • 新しい線引き、コク、辞書にない男、言葉のない暮らし、表裏一体


急停車

  • 何もしない。何も喋らない。これらは時として、最も強い意味を持つ場合が多いのも事実である。  「戦わずして、勝つ!!」(藤岡弘)  「黙するは高き叫びである」(雄弁家キケロ)  「時を得た沈黙は英知であり、いかなる雄弁よりも勝る」(哲人プルタルコス)  「心にもないことばよりも、むしろ沈黙の方がどれだけ社交性を損なわないかもしれない」(モンテーニュ) (P.96)


のべつまくなしにしゃべってはいるけれど、言ってることがペラペラ(薄い)で、黙っていた方が良かったと思うときがあります。 逆に、静かにしていての沈黙を破る一言の方が、自分で納得できることが多いです。
【弾丸が小さくて多いマシンガンより、一発の重い大砲の方が破壊力満点】みたいな。
でも一番いいのは、【沈黙】にも耐えられる、【沈黙】でも気にならない、そんな静かな深い関係がいいです。
  


新しい出会い

  • 大切なことなんだけど、意外とやってないことがある。“よーく、考えてみる”ことだ。(P.52)
  • 何か、教訓や哲学を持ちだそうとするのはいいんだが、バカ話の場から、いい話を引っ張り出そうと考えるのはアホのすることである。(P.242)

今週読んだ本(135〜137)

どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座 (ディスカヴァー携書) 人を見抜く技術──20年間無敗、伝説の雀鬼の「人間観察力」 (講談社プラスアルファ新書) 億万長者のカンニングペーパー