知識デザイン企業 【173】
NO BOOK,NO LIFE!
bookmobileは旅を続けます。 本との出会いで成長していきます。
【ソフト、ハード、サービスの融合】
■究極の一文(この本どんな本)
【 モノには従来の経済性や機能に加え、環境・社会的・文化的価値がますます重要になっている。 新たな綜合的能力としてのデザインを「知識デザイン」と呼び、知識デザインの方法論を経営の中核に据えることで、20世紀的品質経営を脱却するのがアート・カンパニーである。 】
品質だけではダメになってきているということでしょうか。
とにかく「綜合力」だということがヒシヒシと伝わってきた本でした。 確かに日本の製品は完結型で、遊びがないというか、エンターテイメント性に欠けるところがあるように思います。
コーン(ハード=土台)より、アイスクリーム(ソフト=中身)をまず魅力的なものにしよう!
■お知恵を拝借(実行すること)
- 新しい世界には、柔軟な知、すなわち「非決定論的」な思考(不確実性に柔軟、仮説推論、マルチ・フォーカス、目的が到達点など)が要求される。 創造経済の時代には業界の枠は消滅し、まるで生態系のごとく、すべてが相互関連して変化する世界が訪れる。 (P.300)
- 「大事なのはすべてにおいて人と異なること。なぜなら、より良くないとダメだから。アイデアがひらめいた瞬間から事業経営にいたるまで、人と異なること。そして、すべてを掌握すること」(ジェームス・ダイソン) (P.38)
- 「左利きの人の身になる」「ルールを破る人を見つける」「名詞ではなく動詞で考える」「イノベーションを半分だけ取り入れる」(IDEO社長 トム・ケリー) ユニークな理解力と観察眼を養うことがイノベーションの原動力となる。 (P.210)
■今回のMVP(Most Valuable Phrase)
【 単なるハードウェアでしかないモノは市場の片隅に追いやられる 】
■ぐっときた(DEEP IMPACT)
- 創造経営の先頭集団を走る企業に共通していえることは、「製品に人間性を与える」「感情的要素を重視する」といった、従来の大量生産と大量消費型のモノと人間の関係からの脱却である。
- ニュー「ギフトエコノミー」 「消費者は購入する」という基本的常識さえ変わるかもしれない。 制度的な贈与や贈答は減っているが、コミュニケーションとしてのギフトはわずかだが増加傾向にある。 ギフト雑貨市場は2007年で11兆円。
- スターバックスは、単純で画一的なデザインは避けて、地、火、水、風の四元素を、コーヒー作りの四段階、すなわち「育てる」「焙煎する」「入れる」「香りを楽しむ」に関連づけ、複雑なデザインを作り上げていった。これによって、店舗の基本デザインは、独自の色調、照明、素材を用いながらも、より包括的なコンセプトで統一された四つのバージョンが可能となったのである。
■今週観た映画(19)