富の未来<下> 【148】

NO BOOK,NO LIFE!

bookmobileは旅を続けます。 本との出会いで成長していきます。


【未来は、多様性・個人化・瞬間市場】


富の未来 下巻


究極の一文(この本どんな本)

【 知識集約型の経済で成功を収めるには、製造業だけを基盤にするわけにはいかない。先進的なサービス業も必要である。 支出対象のうち、製品の比率が低下している。無形資産(サービス)が社会の資産基盤でさらに大きな比率を占めるようになる 】


サービス(無形)が先にきて、モノ(有形)があとからついてくるというのがパーフェクト。
資源がないと言われる日本。 資源(有形)がないなら、感性(無形)で世界と勝負するしかない。
「日本は知覚的である」(P.F.ドラッカー) 花や月や漫画を愛でる日本人も捨てたもんじゃない。


お知恵を拝借(実行すること)

  1. 家族内と男女間でも役割構造を柔軟にする。  変化が急速で、ときには複雑で混乱した経済が発展するようにするには、役割構造の硬直性を解消していく必要もある。 (P.243)
  2. 標準的な時間枠が崩れて、時間も勤務場所も自由に選べるようになった。  大量生産からカスタム化、非マス化、分散型の知識集生産に移行しているので、都市の中心部以外で働く人が増えている。 (P.287)
  3. アメリカでは失望した親が子供を学校に通わせず、自宅で教育するケースが増えている。  子供が強制的に通わされている学校では、いまや存在しなくなった職につくための教育が行われている。 (P.290)


今回のMVP(Most Valuable Phrase)

【 悲観論者が天体の神秘を解明したことはないし、地図にない土地を発見したことはないし、人間の精神に新しい地平を切り開いたこともない 】(ヘレン・ケラー


ぐっときた(DEEP IMPACT)

  • 「財とサービスを生産者と消費者が直接に交換する仕組みがありえないと考える理由はない。巨大な物々交換経済が成立しえないと考える理由はないのだ」(イングランド銀行マービン・キング総裁)
  • 五百万の職を創り出しても、百万人の失業者が新しい労働市場で求められている知識やスキルを持っていなければ、失業問題は解決できない。失業は量の問題ではなく、質の問題になっている。
  • 企業は消費者が大量の情報で武装する現実に直面するようになる。データ、知識、情報の提供に対する支払いを求める消費者が多くなる。 企業は逆の要求にも直面する。顧客は急いでいる。余分な複雑さのために時間が無駄になるのを嫌い、余分な機能を外すよう要求するようになる。

今週観た映画(6)

天使と悪魔 コレクターズ・エディション [DVD]