スタバではグランデを買え! 【145】

NO BOOK,NO LIFE!

bookmobileは旅を続けます。 本との出会いで成長していきます。


【高い VS 安い】


スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学


究極の一文(この本どんな本)

【 モノやサービスを提供する企業側は、消費者の取引コストを節約することを競い、それによってより多くの顧客を獲得して利益を増やそうとします。そのため、世の中の経済の仕組みは、標準的な取引コストを節約するように進歩している 】
*時間と労力(手間)、余分なお金の支出、他の資産の使用、心理的負担といったものが、買い物の代金とは別にかかるとき、それを取引コストと呼びます(P.23)


どんどん便利になって、どんどん値段も安くなる。
でも、安くても大変なモノ(自分で運んだり、作ったり)もあります。
「値段を取るか、手間を取るか」 自分にとっての見極めが必要です。


お知恵を拝借

  1. 追加コストに注目して考える。  デパート向け商品を製造する際の空き時間を利用して作る100円ショップ向け商品。 (P.169)
  2. 「クロスMD(マーチャンダイジング)」  特定の料理の材料になる野菜や加工食品や調味料を一緒の棚に並べて置き、献立の提案をしながら売る方法。 (P.245)
  3. スタバのショートとその2倍の量が飲めるグランデの価格差はどれでも100円。  コーヒー豆やミルクなどのコストが占める割合は非常に小さいから。 (P.128)


今回のMVP(Most Valuable Phrase)

【 本当に客が望むサービス(ひとくふう)をみつけられるかどうか 】


ぐっときた

  • モノやサービスや人や情報について、探す、知らせる、分ける、結びつける、運ぶなどを行うことで、何らかの取引コストを節約するような仕事が、実は大きな価値を持っています。
  • 企業がAとBの両方の機能を持った「製品A+B」を開発して、消費者がそちらを使用するようになると、共通のコストの部分で節約ができます。(範囲の経済性)
  • いろいろなコストを無視した政策を政府に要求してしまうことが、一見するとよさそうに思えるけど、実は弊害が多いような政策を、政治家が選挙目当てに打ち出してしまう原因となっています。

今週読んだ本(3)

富の未来 下巻