急に売れ始めるにはワケがある 【118】

NO BOOK,NO LIFE!

一冊の本を一つの旅のように伝えます。新しい出会いによって少しずつ前進します。


【小さなことが、やがて大きな動きを起こす】


急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則(ソフトバンク文庫)


みどころ

  • 【模倣とは感情を相手に伝染させる手段の一つ】 / 感情はそもそも伝染性のもの。機嫌のいい人のそばにいれば、誰だって気分が良くなる。 感情はふつう、内から外に向かう。だが、感情の伝染という発想に従うなら、その逆(外から内に向かう感情)もまた正しいということになる。 感情や気分を上手に表現できる人は、他の人よりもはるかに感情の感染力が強いということ。
  • 集団でいると責任感が薄れる。
  • 性格はその場の背景によって決まる。 / 「根本的属性認識錯誤」(ファンダメンタル・アトリビューション・エラー)人間は他人の行動を解釈するとき、おしなべてその根本的な性格特徴を過大評価し、状況や背景の重要性を過小評価する。 / 誰もが一貫した性格を持っているように見えるのは、自分を取り巻く環境をたくみにコントロールしているからにほかならない。 


目的地

  • ティッピングポイント ― すべてが一気に変化する劇的な瞬間。 三つの特徴: 第一は感染的ということ。 第二は小さな原因が大きな結果をもたらすこと。 第三は変化が徐々にではなく劇的に生じるということ / 変化の三つの要因 (1)少数者の法則・・・情報伝播で決定的な役割をはたす人々 ― 媒介者(コネクター、結び合わせる人)、通人(メイヴン、他人に教えたがる人)、セールスマン (2)粘りの要素・・・感染に火をつけるには、アイデアを人の記憶に残るような、行動をうながすようなものにしなければならない (3)背景の力・・・感染は、それが起こる時と場所の条件と状態に敏感に反応する  / むやみやたらに努力を傾注するなどということが必ずしもいつも可能ではない。便利な近道、小から大を生む方法を必要とする。それがティッピングポイントなのだ。


標識

  • 感染、弱い絆の達人、口コミ、「割れた窓」理論、「相互同調性」、150の法則、「交換記憶」


急停車

  • 小規模で堅密なグループには、あるメッセージなり発想なりが持つ潜在的感染力を強化する力がある。(P.236)


最初から「みんな」を巻き込んで、モチベーションを上げていこうとするのは本当に難しいと感じています。 まるで自分の人格が否定されているのでは?と思うくらいに「まったく乗ってこない人たち」もいるのです。
なので・・・大火事の原因が小さな火種であるように、まずは自分に【火】をつけて、少しずつまわりの炎を燃やしていくことからやってみようと思います。
  


新しい出会い

  • 自分たちがメイヴン、コネクター、セールスマンになればいい。(P.277)
  • 感染的な運動を生み出すには、まず最初に小さな運動体をたくさんつくらなければならない。(P.258)

今週観た映画(38)

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