奇跡のリンゴ 【108】
NO BOOK,NO LIFE!
一冊の本を一つの旅のように伝えます。新しい出会いによって少しずつ前進します。
【リンゴの葉と自分の歯を引き替えにした伝説の男の物語】
■みどころ
- 【バカになればいいんだよ。ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合うことができるんだよ】
- 人間は植物の寄生虫。農業は人の命を支える根っこなのだ。その根が枯れてしまったら、人は生きていけない。
- 文明の歴史とは、人類の欲望の肥大化の歴史でもある。欲望をかなえて人を幸せにするのが文明の方向性であるとするなら、人を幸せにする正反対の方法がある。それは文明を否定して、自然のままに生きること。
■目的地
- リンゴの無農薬栽培は誰もが不可能だと言っていた。誰も成功した者はいない。誰もやったことのないことをやると考えただけで、木村の心は高鳴った。 ここで自分が諦めたら、もう誰もそれをやろうとしないだろう。自分が諦めるということは、人類が諦めるということなのだと思った。 自分の力ではどうにもならないことを悟ったとき、彼は初めて本当の意味でリンゴの木に向かい合うことができた。 自分にはもう何も出来ることはないと思っていたのが、まるで嘘のようだった。何も出来ないと思っていたのは、何も見ていなかったからだ。目に見える部分ばかりに気を取られて、目に見えないものを見る努力を忘れていた。 自然は人間の計画通りには動かないもんだ。 知れば知るほどよ、自然というものはなんとすごいものだと思う。自然の手伝いをして、その恵みを分けてもらう。それが農業の本当の姿なんだよ。
■標識
- バカ、木を見て森を見ず、自然の摂理、生態系、文明
■急停車
- 自然の中に、孤立して生きている命はないのだと思った。ここではすべての命が、他の命と関わり合い、支え合って生きていた。そんなことわかっていたはずなのに、リンゴを守ろうとするあまり、そのいちばん大切なことを忘れていた。
人は生態系で成り立っていて、自然の産物であるということが「あらためて」よく分かりました。 あと、自然には勝てないということも。
存在するものは、ひとつも意味のないものはない。そして、自分は他の人に生かされている。
調子に乗って「自分独りで生きている」と考えないようにします。
■新しい出会い
- バカになる。ひとつのものに狂う。
- バラバラに切り離すのではなく、ひとつのつながりとして理解する。
■今週観た映画(31〜32)