任天堂 【105】
NO BOOK,NO LIFE!
一冊の本を一つの旅のように伝えます。新しい出会いによって少しずつ前進します。
【それはよそのとどう違うんだ】
■みどころ
- 【娯楽に徹せよ。独創的であれ。】
- 「世界の宮本」は、任天堂がゲーム人口拡大戦略を始めるずっと前から、ゲームに関係のない人の声を拾っていた。どれだけ世界中で評価されようが、実績を作ろうが、決して独りよがりにはならず、「普通の人」がわからないのは自分が間違っているからだと、修正をしてきた。
- 人生一寸先が闇、運は天に任せ、与えられた仕事に全力で取り組む―。山内が定義した、任天堂の社名の由来である。 「人事を尽くして天命を待つというのは違う。人事は尽くせない。努力は際限ない」「人の力が及ばない運というものはある」つまり、最後は天が決める。それまで最善を尽くせという解釈だ。 【失意泰然、得意冷然】山内が掲げる座右の銘である。運に恵まれない時は、慌てず泰然と構え努力せよ。恵まれた時は、運に感謝をし、冷然と努力せよ。
■目的地
- 「ゲームから離れてしまったユーザーを呼び戻すことが必要です」「ゲームも生活に溶け込まなくてはと思った」 任天堂は、あくまでも「ゲーム屋」であることにこだわり、すべては「人々にゲーム機に触り続けてもらうためにやっている」と、強調する。そして、ゲーム以外の目的に集中することもない。 「だって、私たちは、娯楽の会社ですから」「余計なことはしない会社なんです」 事業領域を娯楽に絞るからこそ、よそと同じことをしては生き抜くことができない。驚きや喜びをお客に与えることが、娯楽屋の宿命である。
■標識
- 枯れた技術の水平思考、選択と集中、ソフト体質、肩越しの視線、ちゃぶ台返し、ゲーム人口拡大戦略
■急停車
- 「私の名刺には、社長と書いてありますが・・・」「頭の中はゲーム開発者です。でも・・・」「心はゲーマーです」。
課題が発生しているのに、会社がなかなか変わらないことがあります。
例えば、営業VS工場。お客さんは困っているのに、工場の鉄壁の壁に跳ね返される。こういうときは、トップが動くしかないと思うのです。
「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ!」
偉くなっても・・・現場のことを知って欲しい、いつまでも初心を忘れないで、と感じる今日この頃です。 (すいません、今日は愚痴になってしまいました)
■新しい出会い
- 伝統にサイエンスを加える。
- 最先端に背を向ける。
- 一つのテーマについて、長くしつこく考え続ける。
■今週読んだ本(111〜112)