トレードオフ 【242】
NO BOOK,NO LIFE!
読書によって、【営業力】と【企画力】を磨いていきます。
営業力とは事柄をうまく運営すること。 企画力とは楽しいことを計画すること。
■今日の一冊
【営業は手軽さを、企画は上質さを】
■今日からやってみる
- 「心を鬼にして上質さと手軽さのどちらかひとつに賭けようとする者は、煮え切らない者よりも大きな成果を手にする」
- 経営者は「手軽または上質を手に入れるための道筋は、はっきり見えているだろうか」と自問する必要がある。 不毛地帯をあとにするためには、上質か手軽か、どちらかをひたむきに目指すのが最も確実で最短の経路なのだから。
- 「上質と手軽」の選択を見誤らないための五カ条 (1)テクノロジーの進歩を見落としてはいけない (2)商品やサービスの成否は、上質と手軽のさじ加減で決まる (3)上質と手軽のどちらをどれだけ重視するかは顧客層ごとに異なる (4)商品やサービスを小さく生むと、小回りが利くため、テクノロジーの進歩や競合他社の動きに対応しやすい (5)新しいテクノロジーは必ずといってよいほど不毛地帯で産声をあげる
■今日のグッときた
- 「人々から愛されるか、必要とされるか。 このどちらかの基準を満たさないかぎりビジネスは繁栄しない」 上質であるとは、突き詰めれば愛されるということだ。 他方、手軽であるとは必要とされると同義である。 上質か手軽か。 このどちらかを究めれば、偉大なビジネスへの道が開かれる。 とはいえ、愛され、なおかつ必要とされる存在になるのは、つまり上質さと手軽さをともに究めるのは、限りなく不可能に近い。
- 上質な商品がいくつもある場合、そのうちで最も手軽なものが顧客から選ばれる。 逆に、手軽の軸上で複数の商品が競り合っているなら、その中で上質さで一歩抜け出したものが顧客の心をつかむ。 ここにこそイノベーションや差別化の本質がある。
- 商品やサービスに「社交性」が備わっている場合、上質感がグッと重みを増す可能性がある。 「社交面の価値を持つ商品やサービスにお金が流れる傾向は、加速してきています。 既存メディアはいまだこの点を熟考していないようですが、ソーシャル・メディアこそが目指すべき将来像でしょう」
■今日のひとこと
【 上質か手軽か。 このどちららかをとるという発想は、ビジネス、さらには生活上のさまざまな事象を理解するための新たなレンズになる。 】 (P.29)
二兎追うものは一兎も得ず。 幻影を追ってはいけません。 中途半端が一番良くないです。 【上質か手軽か】 この判断基準は、本当にいい考え方だと思いました。(自分にとっていい収穫となりました)
【 手軽な商品やサービスに上質さをひと振りすれば、あるいは上質な商品やサービスに手軽さをさりげなく添えれば、ライバルを寄せつけない絶妙の取り合わせを生むのも夢ではない。 】 (P.74)
上質(か手軽か)の100%に、10%のトレードオン・スパイスを隠し味に添えて、110%の仕上がりを目指そう。
■明日から使えるタグ
- 上質さとは、断片的なものではなく、経験全体を指す。 手軽さとは、望むものの手に入りやすさの度合いを表す。
- 経験、オーラ、個性。 この3つの足し算によって上質度は決まる。
- マスとは手軽であり、ラグジュアリーとは上質である。 この二つは共存できない。
■今週読んだ本(30〜31)
■今週観た映画(27)