しがみつかない生き方 【111】
NO BOOK,NO LIFE!
一冊の本を一つの旅のように伝えます。新しい出会いによって少しずつ前進します。
【ふつうの幸せを手に入れる】
■みどころ
- 【人気者の側にいるか、絶望や孤独の側にいるかは、本当に“紙一重”】 努力したくても、そもそもそうできない状況の人がいる。あるいは、努力しても、すべての人が思った通りの結果にたどりつくわけではない。 いくら前向きな気持ちで努力したところで、才能、環境、タイミングなどに恵まれた成功者とまったく同じになるわけではない。
- 人生には最高もなければ、どうしようもない最悪もなく、ただ“そこそこでいろいろな人生”があるだけなのではないか。 世の中の大多数の人たちは、程度の差こそあれ、この“ほどほど、そこそこの人”といえる。
- 「人の存在の秘密は、たしかにあるけれど、一生その人にはわからない」 夢は、無意識が存在の秘密を自分に伝えようとしているもの。 「主体についての他者の語らいが、主体にとって謎であったとすれば、謎は謎のまま、夢の中に保存されるのである」 夢見る無意識は、自分が何者か、すでに知っている。
■目的地
- “ふつうの幸せ”は十分、得られているにもかかわらず、そこにとどまり続けられるか、とどまっていいのか、と戸惑いを感じる。 人間が「私は何のために生まれたのか」という問いから完全に解放されることはなく、「このために生まれた」と確信することは、まず無理と考えた方がよいだろう。 “ふつうの幸せ”を取り戻すための「しがみつかない生き方」 (1)恋愛にすべてを捧げない (2)自慢・自己PRをしない (3)すぐに白黒つけない (4)老・病・死で落ち込まない (5)すぐに水に流さない (6)仕事に夢を求めない (7)子どもにしがみつかない (8)お金にしがみつかない (9)生まれた意味を問わない (10)勝間和代を目指さない
■標識
- “ふつうの幸せ”、人間の狭量化、アメリカかぶれ、白黒、生まれた価値、生きる意味
■急停車
- ふつうにがんばって、しがみつかずにこだわらずに自分のペースで生きていけば、誰でもそれなりに幸せを感じながら人生を送れる。それで十分、というよりそれ以外の何が必要であろうか。
がんばることに疲れた人への治療的な本といえます。こういう考え方もありですが、あえて自分は「こだわる」方に行きたいと思います・・・(ダメでも立ち直れるから?)
大事なことは、ひとそれぞれに「幸せの基準」(大きい、小さい)があり、その基準に従って「自分のペース」を守っていくことではないでしょうか。 世の中「みんなこうしなさい」的になっている気がします。
■新しい出会い
- 「これは後になって変わるかも」といったあいまいさを認める。
- 「何のために生まれたのか」という答えが出たときは危険だと頭の片隅にとどめる。
■今週読んだ本(117〜119)